作品2 夜汽車

 

 

 

 

 

66cm(高さ)

16.5cm(幅)

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
「夜汽車」
萩原朔太郎の <純情小曲集> 愛憐詩篇より 「夜汽車」 です。
朔太郎、人妻との逃避行の旅。
夜明けの時分、外気はそのころ最も冷たい。夜汽車の窓は白く曇っている。女は少々心細い。
「ここはどのあたりだろう・・・。」 白みゆく景色を見ようと頼りなげな指で窓硝子をこすってみる──。
そんな場面ですが、私はこの詩の最後のところがとても気に入っています。
「ところもしらぬ山里にさも白く咲きてゐたるをだまきの花」
軸の模様は朝の硝子の冷たさを表現しました。